有名キャストは1人も登場せず、監督は若干30歳。オマケに脚本家はこれがデビュー作という“三重苦”にも関わらず、今年のアカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演女優の主要4部門にノミネートされ、見事、脚本賞を射止めたのがこの映画だ。16歳少女の妊娠がモチーフの、ポップでキュートな青春グラフィティで、ひねくれ者のヒロインが、お腹を大きくしながら繰り広げる、コミカルでほのぼのとしたドラマが見どころの1つ。最初は“いけ好かないヤツ”と思っていても、物語が終わる頃には、抱きしめたくなること必至! そんな愛すべき作品の魅力をお伝えしよう。
舞台はアメリカのとある街。16歳で高校生のジュノは、流行のファッションやメイクには興味ゼロ。代わりに興味を引いているのは、1977年のパンクロックとB級映画だ。そのジュノが、ある日、それほど好きじゃないけど、ちょっと気になる男の子ポーリーと、興味本位でセックスをしたことから、物語は幕を開ける。
彼女はこのセックスで妊娠。親友には「中絶するつもり」と話すものの、クリニックの前で中絶反対運動を繰り広げていた同級生に「赤ちゃんは、爪だって生えているのよ」と言われた言葉が心に刺さり、一転、産むことを決意する。




