黒澤明の名作『隠し砦の三悪人』が、昨年暮れに公開された『椿三十郎』に続きリメイクされた。今回メガホンを取ったのは、『ローレライ』『日本沈没』を大ヒットさせた樋口真嗣監督。メインキャストは、松本潤、長澤まさみ、宮川大輔、阿部寛といった顔ぶれ。かつて、三船敏郎、千秋実、藤原釜足といった黒澤組には欠かせない名優たちが挑んだこの映画が、今風のキャスティングでどのように変わったのか? そのポイントを、公開より一足先にレポートしよう。
まずは物語から。時は戦国。とある地方に、早川、秋月、山名という、国境を接する3つの国があった。その中の一国・山名は、覇権拡大に野心を燃やし、隣接する大国・早川攻略の足がかりとして、まずは小国の秋月に攻め入り、ほどなく陥落させてしまう。
勢いに乗った山名の軍勢が、真っ先に着手したのが秋月の軍資金探し。領内のどこかに「黄金百貫」が隠されているはず。これさえ獲得すれば、早川攻略はすぐ目の前だ。そのために大勢の民が捕らえられ、過酷な労役を強いられていた。金堀り師の武蔵(松本潤)と木こりの新八(宮川大輔)も、同様に労役を強いられていたが、機転を利かして脱走。その道中、秋月の軍資金の一部を発見する。





