伊坂幸太郎の原作を金城武主演で映画化。チャーミングで、ちょっと浮世離れした死神(人間じゃないから当たり前!?)が主人公の、愛すべきファンタジー映画が登場した。
物語は1985年、2007年、2028年の3つの時代を舞台に展開する。人間の最期の7日間を観察し、“実行”か“見送り”かを決めるのが仕事の死神。“実行”は死を意味し、死神がそう判断すると、その人は期限通り死を迎える。一方、“見送り”と判断されれば、その人は期日を過ぎてもなお、生き続けることができるのだ。
とはいえ、ほとんどの場合、“実行”となるのが死神の常識。ミュージックをこよなく愛し、人類最高の発明品と呼ぶ千葉(金城武)も、“実行”をくり返してきた死神の1人だ。その千葉が、1985年のとある日、1人の女性の観察をはじめるところから幕が開ける。
彼女の名前は藤木一恵(小西真奈美)。電機メーカーの苦情係だ。愛する人たちを次々と亡くし、仕事ではクレーマーにつきまとわれる。生きる価値すら見いだせなくなっている一恵に対し、千葉は心置きなく実行することを決意する。だが、彼女のある才能が千葉の心を動かすことに……。
つづいての舞台は2007年、そして2028年と、映画はオムニバススタイルで進行していく。が、バラバラの話かと思っていた各話が、ラストで見事に1本の線へとつながっていくのが、この映画の魅力の1つ。





