次々と世界中を駆けめぐるテンポのいい映像と小気味いいアクションで、88分の上映時間がアッという間に過ぎ去ってしまうジェットコースター・ムービーが、この『ジャンパー』だ。“瞬間移動”という、子どもの頃に夢見た超能力を有する主人公の活躍を描く本作の魅力に迫ってみた。
物語は、どっちかっていうと野暮ったくてイケてない15歳の少年デヴィッドが、ある日突然、瞬間移動できるようになるところから幕を開ける。ちょっとしたトラブルから、真冬の川に落ちた彼は、「もうダメだ」と思った瞬間に、通い慣れた図書館にずぶ濡れ状態で倒れていた。そう、知らぬ間にジャンプしていたのだ。
はじめこそ、何が何だかわからなかったデヴィッドだが、次第にこれが瞬間移動であることを理解し、その能力を使いこなせるようになる。手始めにジャンプしたのは銀行の金庫室。ここで、難なく大金をせしめることに成功した彼は、世界を駆けめぐり、自由なジャンパーライフを満喫し始める。
が、そんな生活が一転する。デヴィッドは、この世界にジャンパーは自分1人でないことを知ると同時に、ジャンパー抹殺を使命とする“パラディン”と名乗る集団があることを知っていくのだ。





