スクリーンに映し出されるのは、1人の男が身にまとう“品格”であり、“リーダーシップ”であり、“生き様”だ。その男とは、戦後、B級戦犯として巣鴨プリズンに収監され、昭和24年に刑死した岡田資(たすく)中将。これは、その岡田中将が、裁判を通じて、何を守ろうとして、どう戦ったかを綴った誇り高き物語である。
昭和23年3月。元東海軍司令官・岡田資中将は、B級戦犯として巣鴨プリズンに入所していた。岡田中将とその部下ら20名に対する起訴理由は、米兵捕虜38名の処刑を、正式な審理を経ずに行ったこと。実はこの米兵とは、名古屋空襲時に、一般民衆への無差別爆撃を実行した米軍機に搭乗していた兵士たちであった。
検察側の主張は、この処刑が殺人であるというもの。対して弁護側は、処刑された搭乗員たちは、ジュネーブ条約の定める“捕虜”ではなく、無差別爆撃を行った“戦争犯罪人”であると主張。正式な審理を経なかった処刑の正当性を訴える。






