
そうした中、思わぬ好演で映画を魅力的に光らせてくれたのが、自衛隊特殊部隊の1人、佐伯を演じた吉田栄作の存在だ。トレンディ俳優として一世を風靡した頃とは打って変わり、仲間を失ったことの哀しみや、人を守ろうとする慈しみといった、人間の深さ、切なさを、見事に表現している。
もちろん、ツッコミどころがないわけではない。爆弾が爆発すれば、何百万人もの命が奪われる危機であれば、例え成功の確率が低い作戦でも、やれるだけの手は打つのではないかとも思うし、百戦錬磨のカメラマンでも、自分が標的となった銃撃戦で生き残るのは難しいのではないかとも思う。だが、そうしたツッコミ自体が、単なる揚げ足取りに思えるくらいに、この映画には観客を魅了してやまない魅力がある。
映画はクライマックスを迎える頃、主人公たちは究極の選択をする。そこで描かれているのは、生きること、そして、守ることの尊さだ。不覚にも最後は、涙が止まらなかった。そして、その涙は、不思議なほどに爽やかなものであった。

『ミッドナイト イーグル』公式サイト
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