あなたの燃える手で、あたしを抱きしめて──。日本では越路吹雪が歌い、多くの人の心を今なお揺さぶり続ける名曲『愛の讃歌』。この曲の生みの親にして、『バラ色の人生』など、数々のヒット曲を歌ってきたのが、20世紀を代表する歌姫エディット・ピアフだ。そのピアフの半生を描いた映画が誕生した。
物語は、第1次世界大戦の真っ最中、1915年生まれのピアフの幼少時からスタートする。歌手を目指していた母は、路上で歌い日銭を稼ぐ毎日。そのそばでポツンとうずくまっているのがピアフの日課だった。
やがてピアフは、祖母が運営する娼館に預けられ、自分の娘のように可愛がってくれる娼婦たちに囲まれ、幸せな暮らしをするようになる。が、その幸せも長くは続かない。大道芸人の父に引き取られることとなり、泣く泣く娼館を後にするのだ。しかし、父との暮らしを通して彼女は、路上で歌を歌いはじめるようになる。





