『木更津キャッツアイ』シリーズなど、次々とヒット作を生み出すクドカンこと宮藤官九郎。そのクドカンが、“マイワールド全開!”とばかりにオリジナル脚本を書き下ろした、舞妓しか愛せない男が主人公の、異色のスーパーコメディ映画が誕生した。
主人公は食品会社の東京本社で働く平凡なサラリーマンの鬼塚公彦。実は彼は筋金入りの舞妓ファンで、夢は舞妓と野球拳をすること。とはいえ、まだ、お茶屋ののれんをくぐったことすらない。その鬼塚に、京都へ転勤という転機が訪れる。これで夢が叶うととばかりに彼女とも別れ、一路京都へ。はたして彼は、無事、野球拳をすることができるのか……。
と、物語の大まかな骨格はこんな感じだが、ここからがクドカンの腕の見せどころ。「仕事で結果を出せば、好きなだけお茶屋に連れてってやる」という社長の確約をとった鬼塚は、ガムシャラに仕事に取り組み、ついに舞妓デビュー。しかし、そんな彼の前に、お座敷遊びの常連で、年棒8億円のプロ野球選手・内藤が立ちはだかり、さらに、フッたはずの元カノまでが登場。奇想天外なドラマが繰り広げられる。
この物語の楽しみの1つが、自分の夢(欲望?)のために突き進む鬼塚の姿。なかでも、実際にあったら売れるんじゃないって思えるくらい“グッド・アイデア”なのが、寝る間も惜しんで開発した、“かやく別売り”で好みのカップ麺が作れる“あんさんのラーメン”。さらに、内藤というライバルが出現してからは、闘志をメラメラと燃やし、突き進む速度も加速。観客をさらなる笑いの次元に連れ去る!





