天才マジシャン同士の命をかけたトリック・バトル! そんなサワリを聞いただけでも、ワクワクしてしまうようなイリュージョンムービーが誕生した。
舞台は19世紀末のロンドン。人気絶頂期にあるマジシャンのグレート・ダントンが舞台下で水死。翌日、ダントンのライバルで、これまた人気マジシャンのTHEプロフェッサーが逮捕される。プロフェッサーは自分が逮捕されるこの事件の裏に、恐るべきトリックの存在を感じる。これはダントンが命を賭して自分を陥れようとしたトリックなのではないか、と……
ことの発端は、2人が奇術師ミルトンのもとでしのぎを削り合いながら修行していたときのこと。若かりし日のプロフェッサーが結んだヒモがほどけず、ダントンの妻でミルトンの助手を務めていたジュリアが、水中から脱出できず水死してしまったのだ。
以来、疎遠になっていく2人が、一方でマジックの腕と人気を競い合い、一方で怨み恨まれという関係のまま、壮絶なバトルを展開。どちらかが騙せば、どちらかが暴くといった攻防は、いつしか命をかけたトリックバトルへと変貌する。
とにかく楽しいのが、マジックのトリックの幾つかが披露される点。鳥カゴごと小鳥がいなくなってしまうマジックから、“弾丸つかみ”なる危険なものまで、マジックの舞台裏がかいま見れて、満足度大。
その一方で、ドラマは徐々にヒートアップしていく。スリリングな騙し合いはエスカレートしまくり、さらに男と女の愛憎劇や、当時としては最先端科学である“電気”が絡まり、SFと時代劇がほど良くブレンドした娯楽作に仕上がっている。





