本格的なサマーシーズンを目前に控え、今、映画界は熱くなっている。ゴールデンウィークの前半に封切られ、大ヒット上映中の『スパイダーマン3』に続き、今年のヒットレースを制しそうなもう1つの本命である『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』が公開されるからだ。
両者はともにシリーズ3部作の完結編。しかも、日米ほぼ同時公開と共通点も多い。アメリカでの興行面でも拮抗していて、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの前作『〜デッドマンズ・チェスト』が約4億2300万ドル(約507億6000万円)で歴代6位なのに対し、『スパイダーマン』の1作目が約4億500万ドル(約486億円)で歴代7位なのだ(1位は『タイタニック』)。
そんな共通点の多い映画同士が、3週間足らずの時期を経て、相次いで公開される。5月20日現在で興収52億円と、ヒット街道を爆進中の『スパイダーマン3』。その後を追う『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の魅力に迫る。
今回の話に入る前に、まずはこれまでの流れを振り返ってみよう。もともと、ディズニーランドの1アトラクションであるカリブの海賊をモチーフに映画化されたこの作品。メインとなる登場人物は、ジョニー・デップふんする孤高の海賊ジャック・スパロウ、オーランド・ブルームふんする海賊の血をひくウィル・ターナー、キーラ・ナイトレイふんする総督令嬢エリザベス・スワンの3人だ。
1作目は、エリザベスと、彼女に思いを寄せるしがない靴職人のウィル、そしてジャックの3人の運命が交わるところからスタート。ジャックから奪った海賊船ブラックパール号の船長である悪名高い海賊のバルボッサが、エリザベスをさらい、愛する彼女を救いたいウィルと、ブラックパール号を取り戻したいジャックが、ともにバルボッサを追う物語が繰り広げられた。
その3年後が舞台の2作目では、ジャックの前に深海の悪霊デイヴィ・ジョーンズが現れ、ついにジャックは囚われの身となってしまう。





