『バットマン』『スーパーマン』『スパイダーマン』と並び、アメコミ(アメリカンコミック)の映画化の代表作として、2000年の1作目以降、常に注目を集めてきたのが『X-MEN』シリーズだ。全米での興行成績も回も追うごとに伸び、毎回、厳しくなるファンの期待に応えてきたことを証明。そんな人気シリーズが、ついに最終章を迎える。
そもそも『X-MEN』は1963年に、ストーリー担当のスタン・リーと、作画担当のジャック・カービーの2大巨匠によって誕生した。創刊以来4億冊以上を売り上げ、25の言語に翻訳され、世界75カ国で販売される、コミックス史上最大のメガヒット作だ。
物語は、人間でありながら、遺伝子の突然変異で特殊能力を持った“ミュータント”の葛藤と戦いを描いたもの。彼らミュータントは、その特異性を理解できない人間から疎外されている。そんな状況を憂えたプロフェッサーXは、ミュータントと人類の平和的共存を願い、ミュータントを正しく導くためのスクールを主宰。このスクールの卒業生の中から優秀な者だけを選び、平和のために活躍する“X-MEN”を組織する。
一方、人類によるミュータントへの差別・迫害に対し武力で対抗するため、かつての友であるプロフェッサーXと袂を分かち、ミュータントによるテロ組織“ブラザーフッド”を結成。そのリーダーにおさまっているのがマグニートーだ。
『X-MEN』は、どんなにミュータントに助けられても、なお彼らを拒絶する“人類”。それでも人類との共存共栄を願う“X-MEN”。そこまで嫌われるなら、こちらから制圧してやろうと考える“ブラザーフッド”の3者の思惑が三つどもえになって展開。単なる勧善懲悪ものとは、ひと味もふた味も違う広がりを持った作品なのだ。
その最終章となる今回、重要な役割を担うのが、ミュータントの特殊能力をなくすことができる新薬“キュア”の登場だ。開発のきっかけは、息子がミュータントであることを知った大会社の社長。その事実に愕然とした彼は、息子のためにと全財産をつぎ込み、ミュータントを普通の人間に戻すキュアを誕生させる。が、この新薬をめぐり、さらなるバトルが引き起こされる──。




