アニメ映画の巨人がディズニーなら、その対抗馬として急成長を見せるのがドリームワークスだ。2001年に『シュレック』を大ヒットさせ、その続編にあたる『シュレック2』(04年)は全世界で興収9億1800万ドルを稼ぐメガヒットを記録。ディズニーの『ファインディング・ニモ』を抜き、アニメ映画の世界興収としては、堂々のトップに躍り出た。その後も『マダガスカル』(05年)など、次々とヒット作を生み出すドリームワークスの、最新アニメ映画がこの作品だ。
主人公は、ひとりぼっちで生きてきたアライグマのRJ。お腹をすかした彼が、空腹に耐えられず、冬眠中のクマが備蓄した食糧をくすねようとするところから物語がはじまる。ところがRJは、ちょっと欲張りすぎ、クマにバレて危機に直面。「1週間以内に同じ食糧を集めなければ、命はないぞ」と脅されてしまう。
一方、森の動物たちは、冬眠から目覚めると森が狭くなっていることにビックリ仰天。寝ている間に森の半分が、人間の町になっていたのだ。「一体、何が起きたの?」と不安になる動物たち。そこにRJがやってきて、彼らのヒトの良さにつけ込み、「人間の町にはおいしいものがいっぱいある」とそそのかす──。
アニメ映画の魅力は、ナントいっても登場キャラ。この映画でも、その方程式は健在で、“ちょいズル”アライグマのRJを筆頭に、きまじめで頭が固いカメのヴァーン、アネゴ的存在のスカンクのステラ、キュートなヤマアラシの三つ子などが登場。ちょっとボケてみたり、スネたりと、実写顔負けの表情を見せながら、まるで俳優のようにスクリーンを通して、観客に魅力を振りまいてくれる。
と、そんな動物たちに負けちゃられないとばかりに、人間サイドにも濃いキャラが登場! 住民組合の会長でブキ切れキャラの中年おばさん・グラディスや、動物駆除のプロでハゲ頭のヴァーミネーターらが、「主役はオレだ」と言わんばかりに、動物退治に命をかける。かくして、動物対人間のエキサイティングなバトルが繰り広げられてゆく。




