霞ヶ関の官僚を筆頭に、「天下り」や「はこもの行政」「不必要な手当」など、“ボロ”が続出する公務員は、今やマスコミから町のオジチャン、オバチャンに至るまで、あらゆる人から叩かれるサンドバッグ状態だ。そうした中、鼻持ちならない県庁のエリート公務員を主人公にした映画が誕生した。その名も『県庁の星』。“星”というからには、きっと、税金を払っている市民のために、精一杯努力をする公務員が登場するのだろう。そう思って、映画をのぞいてみると……。
主人公は、K県庁のキャリア公務員・野村聡。「政治は人の上に人を作り、人の下に人を作る」を信条に、今も、総額200億円の「特別養護老人施設建設」というはこもの行政に関わる、鼻持ちならないヤローだ。そんな野村に辞令がおりる。それは、民間企業との人事交流プロジェクト。県庁から選ばれた人材が民間企業で半年間働き“民から学ぶ”わけだ。
研修を終え戻ってきた暁には、さらなる出世が待ち受けている。そう、喜び勇んで乗り込んだ先は、なんと三流スーパー。しかも、教育係に就いたのはパートの女性店員で、野村の人生は少しずつ狂いはじめる。
野村を演じるのは織田裕二。『踊る大捜査線』の主人公・青島刑事役として、同作品をテレビ・映画でヒットに導いたヒットメイカーだ。対して、三流スーパーで野村の教育係となるパート店員・二宮あきを演じるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』の柴咲コウ。こちらも、出る作品がすべてヒットするといわれる、当代随一のヒットメイカー。そんな2人が初共演というだけでも、話題にことかかない。では、物語の続きを、もう少しだけ説明しよう。
三流スーパーにいった野村は、エリート意識が抜けず、やることなすことトンチンカンで、現場のスタッフともうまくいかず、二宮にも相手にされていない。挙げ句、半年で戻り200億円の大プロジェクトに関われると思っていた、その道まで閉ざされてしまう。一方の二宮も、スーパーの未来に暗雲が立ちこめる事態に遭遇。犬猿の仲だった2人が、互いに壁に直面したことから、力を合わせ、スーパーの再建に向かって立ち上がる。




