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燃ゆるとき〜高杉良のベストセラー小説を映画化 カップ麺の米国進出は成功するのか?

2006年2月9日

株式時価総額世界一を目指したライブドアの粉飾決算問題が世間を騒がし、M&A、ハゲタカファンド、虚業といった言葉が、日常的に飛び交う中、カップ麺の開発に切磋琢磨し、アメリカ市場でのシェア拡大に日夜奮闘する男たちのドラマがスクリーンに登場する。カネは右から左に動かして儲けるものではない。1円、あるいは何十銭というコストダウンにしのぎを削り、あくまでも商品力で勝負すべきだ。そんな声が聞こえてきそうな本作の見どころを、一足先にご紹介しよう。

物語の舞台となるのは、戦後、小さな食品会社から出発し、即席麺・カップ麺を主力商品に大企業に成長した東輝水産。20世紀終盤にはアメリカにも進出するものの、同国でのカップ麺の売り上げは、安さを武器に猛追してくるアジア企業に押され頭打ち状態に。現状を打破するためには、アメリカの現地工場の再生が不可欠と考えたトップが下した決断は、資材担当の営業マン・川森潔を派遣することだった。

原作は、経済小説の第一人者・高杉良のベストセラー小説「ザ エクセレントカンパニー/新・燃ゆるとき」「燃ゆるとき」。同じく高杉良の原作をもとに映画化され、スマッシュヒットを飛ばした『金融腐蝕列島一呪縛一』に次ぐ本作は、20世紀終盤にアメリカ市場に戦いを挑んだ、実在の食品会社がモデルになっている。

中井貴一扮する川森が取り組んだのが、商品のコストダウンと新商品の開発だ。とはいえ、コストダウンのためには、現地で雇った従業員をリストラしなければならないし、駐在する日本人社員の中にも、互いにうまくいかない理由をなすりつける傾向があるなど、難問は山積みだ。だが川森は、あきらめることなく、その1つひとつをクリアしていく。

そうして、ようやく軌道に乗り始めた川森のもとに、寝耳に水の事態が勃発する。川森を襲う危機──。ネタばれになるので詳しくは書かないが、それは、東輝水産の企業価値を下げ、M&Aをしやすくしようと目論む、ある外資系企業が仕掛けたトラップだ。はたして川森は無事に危機を乗り越えられるのか? そして東輝水産の行方は?

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