夜の街はどこもライトアップされ、師走とはいえ、道行く人の顔にもどことなく笑顔が見える。それがクリスマスの風景だ。そんなクリスマス気分の中で見るのにピッタリな映画が、この作品だ。とはいえ、幸せいっぱいな映画ではない。ふだんの自分のチョットすさんだ心が投影されたような登場人物たちが、クリスマスのにぎわいから取り残され、取り残されながらも本当に大切なものに気づいていくという作品なのだ。
舞台はクリスマス気分でにぎわうニューヨーク。出版社で働くローズは、離婚してからは一人暮らしで、家と会社、そして母親が入院する病院とを行ったり来たりするような生活を送っている。
誰もが見惚れるほどの美貌の持ち主ニーナは、結婚式を間近に控えているのに満面の笑顔とはいかない。なぜなら、警察官で婚約者でもあるマイクには、チョットした問題点があるからだ。その問題点とは、飛び切りのヤキモチ焼きであること。
一方、マイクにも言い分がある。ニーナが美しすぎるがゆえに、男友だちと一緒にいるのを見ただけで、勝手に誤解をしてしまうのだ。今日も、ニーナとなれなれしくしている男友だちを見かけては近寄り、勝手に殴りかかる始末。それが誤解だとわかっても後の祭りで、ニーナとは絶交状態に陥ってしまう。
この3人を中心に、さらに人の輪が広がっていく群像劇スタイルで物語は進行する。ローズ役に『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー賞に輝いたスーザン・サランドン。ニーナ役にスペイン出身でハリウッドに渡り『バニラ・スカイ』など数々の映画に主演する美人女優のペネロペ・クルス。マイク役には『ワイルド・スピード』『タイムライン』などに出演する若手俳優ポール・ウォーカーと、ベテランと若手の注目株が共演しているのも魅力の1つ。




