“芸者”をモチーフに、ハリウッドの第一線スタッフが結集して製作した映画が、12月10日より日米同時公開される『SAYURI』だ。原作は1997年に出版されたアーサー・ゴールデン著の『Memoirs of a Geisha』。その映画化権を、『グラディエーター』のプロデューサーが取得し、スティーブン・スピルバーグが監督するという情報がかけめぐったことから一躍話題になった作品だ。その後も、中国系のトップ女優マギー・チャンが出演か? など、長年に渡り、さまざまな話題を提供してきた本作が、ついにベールをぬいだ。
主人公は、貧しい漁村に生まれた少女・千代。貧しさゆえに、花街一の売れっ子芸者・初桃がいる置屋に売られてしまう。以来、彼女は親から引き離された哀しさと、初桃らの冷たい仕打ちのもと、下働き女中として過酷な毎日を過ごすことに。
そんなある日、彼女は「会長さん」と呼ばれる男性に優しくされたことから、いつか芸者になって会長さんにもう一度会いたいという生きる望みを得るようになる。それは、千代が売れっ子芸者“さゆり”になってゆく大きな原動力になるが……。
主人公のさゆり役には、『HERO』『LOVERS』のチャン・ツィイー。さゆりをいじめる芸者・初桃役に『さらば、わが愛/覇王別姫』のコン・リー。そして、さゆりを一流芸者に導く芸者・豆葉役を『グリーン・デスティニー』のミシェル・ヨーと、アジアを代表する女優が一堂に会し、絢爛豪華な花街の女同士の戦いが幕を開ける。
中でも、グッと興味を引くのが、チャン・ツィイーとコン・リーの戦い。2人は共に、チャン・イーモウ監督に見出されて女優デビュー(ツィイーは『初恋のきた道』、リーは『紅いコーリャン』)。その後も、チャン・イーモウ監督作に数多く出演しながら、トップ女優としての地位を築いてきた。その2人が、役の上とはいえ火花を散らすシーンには、思わず目を奪われる。




