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映画の最大の見どころが、マンガでは決して味わえない音楽

未来から過去を振り返るかのように挿入されるモノローグも不思議な魅力を発する。

何年か、あるいは何十年か先の視点から語られる、「ねえナナ、あたし達の出会いを覚えている?」「あたしは運命とか信じちゃうタチだから、あたしたちの出会いは運命だったと思うんだ」といったフレーズが、今はとても仲の良い2人の未来に何かがあったことを匂わせ、胸が締め付けられるような切なさを醸し出すのだ。

そして映画の最大の見どころが、マンガでは決して味わえない音楽。ブラストの曲を中島美嘉が歌えば、トラネスの曲も、新人の伊藤由奈が歌う。とりわけ中島が「NANA starring MIKA NAKASHIMA」として歌う「GLAMOROUS SKY」は、L'Arc〜en〜CielのHYDEが、他のアーティストにはじめて書き下ろした楽曲としても話題を集めている。

今回の映画化で、語られるのはコミックスの第5巻まで。この後、ブラストとトラネスの関係はどうなるのか? それぞれの恋の行方は? と、映画はとても気になる終わり方に。続編製作の発表はまだないものの、つづきを見てみたいと思う1本だ。

『NANA ─ナナ─』公式サイト

www.nana-movie.com

安部 偲

早稲田大学を卒業後、演劇活動を経てフリーライターとなり、映画とネットビジネスを中心に執筆。著書に「映画監督になるということ」(演劇ぶっく社)、「eビジネス用語 早わかり辞典」(日本実業出版社)がある。2001年、有限会社キッチュを設立。現在、映画情報サイト「MOVIE Collection [ムビコレ]」や、アイドル支援サイト「アイドルcheck!」などを運営中。

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