かつて、これほどまでのインパクトを持って映画化された少女マンガがあっただろうか? 映画『NANA ─ナナ─』は、矢沢あい原作、今も連載がつづく人気マンガだ。今年7月までの5年間で、コミックスの累計発行部数は2300万部(1〜12巻)。8月には13巻も発売されるなど、今なおファンは増殖中。そんな人気マンガが満を持しての映画化。先週末の9月3日に封切られ、週末の興行成績では、1週前に公開された『容疑者 室井慎次』を抜き、見事初登場1位を獲得した。
物語は、不幸な生い立ちながら、クールでカリスマ性のあるパンクバンドのボーカル“大崎ナナ”と、恋が最優先の“小松奈々”、年齢も名前も一緒の2人の“NANA”が、東京に向かう電車の中で出会ったことから幕を開ける。大崎ナナを中島美嘉が、小松奈々を宮崎あおいが演じるなど、まるでコミックから飛び出てきたようにピタリとはまったキャスティングも話題になった。
映画は、恋と友情、夢と現実を描きながら進行する。中でも核となっていくのが、中島扮するナナを中心とした音楽の世界。ナナがボーカルを務めるのは、故郷ではライブハウスを満席にするほどの人気を誇る“ブラックストーンズ”、通称“ブラスト”だ。だが、これからと思っていた矢先に、ナナの恋人で抜群の音楽センスを持つレン(松田龍平)が、メジャーデビューが決まっているバンド“トラップネスト”、通称“トラネス”のギタリストとして引き抜かれて行く。
ブラストが活動停止状態になる一方で、トラネスは一気に人気グループに駆け上がる。そしてレンの上京から遅れること1年9カ月、ナナは東京に行き、自分の力を試そうと決意するのだ。




