3月26日に封切られた映画『アビエイター』は、アメリカきっての大富豪として知られながら、晩年は精神を病み奇行が目立ったハワード・ヒューズの半生を描いた見応えたっぷりのドラマだ。2月27日に開かれた米国アカデミー賞では、11部門にノミネートされ、最多の5部門で受賞。今もっとも旬なこの映画を、2つのポイントに絞ってご紹介しよう。
1つはハワード・ヒューズ。20世紀前半から半ばにかけ、映画と航空業界を股にかけ活躍した人物だ。莫大な遺産を若くして継いだハワードは、当時としては破格の額をつぎ込み、1930年に映画『地獄の天使』を製作。大ヒットさせ、一躍ハリウッドの寵児となり、その後はキャサリン・ヘップバーン、エヴァ・ガードナーといった人気女優と浮き名を流すようになる。
そんな彼のもう1つの顔が、飛行機に対する情熱。世界最速の飛行機を作りたいという思いで航空会社を設立した彼は、自らデザインした飛行機で最速記録を樹立。1939年には、大手航空会社TWA(Trans World Airways)を買収するに至る。そのハワードが、当時最強だったパンナム(パンアメリカン航空)と、国際線の乗り入れを巡って攻防を繰り広げるシーンは、本作の見どころの1つだ。




