(聞き手:大沢 玲子=フリーライター)
日本で最初の女性株式評論家として、テレビ、ラジオ、新聞、セミナーなどで活躍。生活感覚に基づいた的確で分かりやすい資産運用指南で人気を集める。主な著書に『木村佳子のカレンダー投資法』(主婦の友社)、『オートマリッチ投資法』(青春出版社)などがある。
「私自身、とっさの判断力がないタイプ。タイミングよく売買できないんです」。株の専門家の口から意外な言葉が飛び出した。「あくせく売買しても、儲けられる人は少ない」というのが木村氏の持論。ゆったり少しずつ資産を増やす株式投資法を提唱している。木村氏自身が実践する“ほったらかしでお金持ちになれる投資”の極意を聞いた。
■今年2月には、6年9カ月ぶりに日経平均株価が1万8000円台を回復。しかし、その直後の同月末には世界同時株安が発生。一喜一憂している個人投資家が多いようです。

経済・株式評論家 木村 佳子さん
木村 株価の上下にエキサイトしているうちは儲からない──これが私の持論です。例えば、自分が保有している株が値上がりすると「○円上がった」と自慢する人がいます。株価の上昇は、その時点での現象にすぎない。利益を確定しない限り、自分の儲けではありません。また、値上がりした株を売って100万円の儲けが出たとしても、そこで静かにしている人は少ない。新しい銘柄を高値でつかみ(株価が上昇中に高値をつけたところで買う)、結局、儲けた額を超える含み損を抱えるのもよくあるパターンです。
もっと言えば、株式投資を止めたときに、それまでの投資額より増えていなければ、株式相場の活性化に寄与しただけに過ぎない。株価の短期的な上下に一喜一憂しているのはナンセンスです。




