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■投資信託のパンフレットを見ると、さまざまな注意書きや説明が書いてあります。ここだけは見ておこう、というポイントを教えてください。

藤沢 「いちばんイヤだ」と思うことを考えてみてください。「減るのがイヤ」ならば、手数料やリスクについて書いてある部分を見る。分からなければ、「どんなときに値下がりするのか」を担当者に尋ねればいい。また、「いざ資金が必要なときに、引き出せないのは困る」という人は、いつからいくら単位で換金できるのかを確認しましょう。

どういうときに儲かるのか、良いところばかり見ていると、後悔する。結婚と同じです(笑)。より相性のいい商品を選ぶためには、自分が絶対にがまんできない、イヤなことを最初に想定するべき。いずれにせよ完璧な商品はないのですから。

基準価額については、マメにチェックする必要はありません。月に1回、半年に1回ぐらいでOKです。運用報告書は半年に1回、レポートが週に1回、送られてきます。これらは、新聞を読む代わりに、世の中の流れをつかむつもりで読む。また、レポートには運用者からのメッセージが書いてあるので、お手紙のつもりで読めばいいでしょう。

■投資信託評価会社の活用法について教えてください。

藤沢 投信評価会社によって、それぞれ評価の基準が異なります。個人的にはモーニングスターの星をチェックすればいいと思います。大事なのは、長期的に星の数の推移を見ること。安定して3〜5つの間にあれば安心です。これが年によって大きくブレているのは良くありません。評価を見るときは、経過を継続的に見ることが大事です。

【記者の目】
 投資信託は、何かと批判されることが多い金融商品だ。しかし、藤沢氏の言うとおり、完璧な金融商品はない。そして、小口でしか運用できない個人投資家にとって便利な商品であることは間違いない。

多様な商品があふれているが、選び方のポイントは非常にシンプル。投資信託を購入するなら、販売会社の“口車”に乗せられることなく、慎重に選択したいものだ。

藤沢 久美さんへのインタビューは今回が最終回です。

大沢 玲子

津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。NTT勤務を経て、出版社へ。経営実務誌、男性誌、女性誌の編集に携わる。現在は、フリーランスとして、ビジネス誌を中心に執筆。

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