(聞き手:大沢 玲子=フリーライター)
大阪市立大学卒業後、投信委託会社に勤務。日本初の投資信託評価会社、アイフィスを起業。代表取締役を務める。2000年、シンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。現在、同社副代表。「社会起業家フォーラム」副代表。セミナーやテレビ、雑誌など幅広いメディアで活躍し、経済・経営に関する分かりやすい解説が評判。金融審議会委員など、政府諮問機関の委員など公職も多数兼務。
『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか 顧客が自然に集まる10の発想転換』(ダイヤモンド社)、『美人の財布 幸せをつかむマネー術』(ソフトバンククリエイティブ)、『しっかり着実に増やすための投資信託情報の選び方・使い方』(アイブックコミュニケーションズ)ほか著書多数。
「資産形成に、面白みや刺激を求めるべきではない」。これが藤沢氏の持論。その観点から、個人投資家に対し、投資信託での資産運用を薦める。果たして、投資信託のメリットは何なのか? 「株の銘柄を選ぶより難しい」とも言われる投資信託をどう選ぶか? また、非難されがちな手数料の高さや販売手法についての考えを聞いた。
■おととしの相場上昇によって、個人投資家が急増。資産運用に真剣に取り組む人が増えました。そのいっぽうで、昨年の相場低迷に懲りて、投資アレルギーを起こした人もいるようです。
藤沢 マーケットには良いときと悪いときがあります。おととしはブームに乗って投資を始める人が増えた年。去年は、堅実に投資を考える人が増えた年。周期的に何度か繰り返されてきた現象です。

ソフィアバンク副代表 藤沢 久美さん
例えば、90年代半ばに中小型株ブームが起きました。1997年は、円ドル為替が円安にふれて、一気に収益を上げた人もいました。2000年にはITバブル。ヤフーを買えばみんな儲かると言われた時代です。しかしブームは必ず崩れます。
ブームが崩れると、「やっぱり株はバクチだ、怖い」と思う人が出てきます。こうした人たちは市場から退場していく。しかし「安易に相場の上下に乗るのではなく、堅実に資産運用に取り組もう」と思う人が残る。「これが当たった、外れた」とやっていた人たちが、投資信託を積み立てて、長期運用を始めるようになる。ここ数年、「分散して、コツコツ積み立てていけば、お金って増えていくんだ」と、実感してくれる人が増えています。
また6年前、日本にも401k(確定拠出型年金)が登場しました。401kに日本株ファンドを組み入れた人と、そうでない人のパフォーマンスに2割程度差がついています。こうした動きを受けて、投資信託で長期運用する良さを実感してくれる人が増えています。株のように短期で大儲けはありませんし、地味ですが…。




