■橘さんの人生において、「投資」はどのような位置づけなのでしょうか。
橘 儲けることよりも、「世の中の仕組みを見つけるのが面白い」というのが本音です。金融商品や金融市場にはこんなからくりになっているんだ、と分かるとうれしいのです。もちろん、誰もがこんなヘンな理由で投資する必要はないと思いますが。
【記者の目】
橘さんが投資を始めたのは、1995年ごろ。実は、それまでは、まったく投資に興味がなかったという。当時たまたま話題になっていた、マイクロソフトやインテルの株を買ってみようと国内の証券会社に立ち寄ったところ、「米国の株式は日本で買えません」と言われたことが発端だった。「なぜ買えないのだろうか」と疑問に思い、調べ始めたそうだ。投資では、儲けることももちろん大切。ただし、いちばんの価値は、投資に興味や関心を持つことで、世の中を見る新たな視座を得られることにあるのかもしれない。
橘玲さんへのインタビューは今回が最終回です。




