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投資を始める前に考えるべき2つのこと〜フィナンシャル代表 木村 剛さん(1)

2006年8月28日

(聞き手:大沢 玲子=フリーライター)

 1985年、東京大学経済学部卒業、同年日本銀行に入行。営業局、企画局、ニューヨーク事務所、国際局など主要部局を歴任。1998年、金融・企業財務に関する総合コンサルティング会社を設立。現在は出版社や金融コンサルティング会社などを傘下に持つ株式会社フィナンシャルの代表取締役社長兼CEOを務める。“投資とビジネスで1億円をめざす”ための金融経済月刊誌『フィナンシャル ジャパン』編集長を兼任。

 経済同友会幹事、日本サッカーミュージアムアドバイザリーボード座長、日本IFA認証機構副委員長、会計制度監視機構委員長代理などを務める。著書に『最新版 投資戦略の発想法』(アスコム)、『騙されない社会人のための株入門』(共著DMD JAPAN)、『おカネの発想法』(日本実業出版社)、『フォワードなき日本格差社会』(共著 DMD JAPAN)など多数。

 「日本の投資教育は偏向している。それが株式投資への偏見を生んでいる」。木村氏は、株式投資がいまだにギャンブルのようにとらえられている風潮を憂える。いっぽうで、素人が株式投資にどっぷり浸かることにも反対を唱えている。「買ったら忘れろ」など、投資に対する独自の考え方を提唱する木村氏に、株式投資の意義、個人投資家が投資する際の注意点について聞いた。

■「株式投資について間違った認識を持っている人が多い」と常々主張されています。

木村 日本の教育は、「株式会社とは何か」という肝心なことを教えていません。「株は危ない」、「株式投資は嫌いだ」と考える人がいまだに多いのはそのせいです。

フィナンシャル代表 木村 剛さん

もし、「トヨタには勤めたい」、でも「トヨタの株は買いたくない」という人がいたとしたら、これは矛盾です。お金を投資する株主がいるからこそ、株式会社は成り立っている。そして、株式会社がなければ、その会社が提供する財もサービスも存在しないし、人を雇うこともない。経済自体が成立しないわけです。

資本主義社会に生きている限り、好き嫌いにかかわらず、株式と付き合わざるを得ないのです。その大前提がすっぽり抜け落ちている。

いっぽうで、株式投資を非日常的なギャンブルのようにとらえ、大ヤケドをする人もいる。これも、「株式投資は経済を支える真っ当な経済行為である」という前提が抜け落ちているから起きる現象ですね。株式投資は、本来ギャンブルとは異なります。

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