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■投資信託の選び方を教えてください。

澤上 簡単です。5万円用意して、「いいな」と思う投資信託を1万円ずつ五つ選んで買ってみる。最初に分かるのは、コスト(手数料)が高いかどうか。コストが高いものは、成績が良くても、どんどんコストに食われていくからダメ。

それで1〜2年つき合ってみる。運用の技量も含めて、長くつき合える投信かどうかが分かってきます。いくら豪華なパンフレットを用意して、うまい宣伝文句を並べ立てても、時間がたてば結果が出る。ダメなものはやめて、いいと思ったものにさらにお金を入れていけばいい。仮に五つのうち四つがダメでも、授業料と思えば安い。

投資信託で大事なのは、「安心して運用を任せられるのか」、「10〜20年の長さでつき合えるのか」、「投資コストはどうなのか」です。投資信託を選ぶのも、個別銘柄を選ぶのも、基本は同じです。信頼できるものがなければ、自分で株式運用したほうがいい。

投資は、その人の人間性が出るものです。ふだんはきれいごとを言っていても、目先のもうけ話にすぐ飛びつく人もいる。人間の欲や真の姿がはっきり表れる。もちろん、どんな投資スタイルをとるのも個人の自由。自分がどんな生き方をしたいのか、それによって投資方法も大きく変わってくるのではないでしょうか。

【記者の目】
 澤上氏の投資に対する考え方は非常にシンプル。そして、ぶれることがない。相場全体が弱気だったころから、一貫して「見るべきは企業の将来性であり、経営の方向」と主張し、日本株式に投資し続けてきた。強い意志を持って、応援したい企業の株を長期保有する。

 「どんな社会が理想か」、そして「どう生きていきたいのか」。まずはそこから考えてみたい。

さわかみ投信 代表取締役 澤上 篤人さんへのインタビューは今回が最終回です。

大沢 玲子

津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。NTT勤務を経て、出版社へ。経営実務誌、男性誌、女性誌の編集に携わる。現在は、フリーランスとして、ビジネス誌を中心に執筆。

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