どうやって登場人物に“違和感”を持たせるか
パイロットたちは、プロペラ機に乗り機関銃で敵機と戦う。ジェットエンジンも対空追尾ミサイルもない。携帯電話もコンピューター計器もない。第2次世界大戦レベルのレトロな技術しか映画には登場しない。同じ近未来劇でも『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』のような情報テクノロジーが極限まで発達した設定とはまったく反対だ。なぜなのだろう。
「それは、今回はテクノロジーがテーマじゃないからです。でも、レトロな飛行機や風景への郷愁を描こうとも思っていません。今回の主題はあくまで“人間”です」

では、その主題である「永遠に歳をとらない子ども=キルドレたち」の群像劇を描くのは難しくはなかったのだろうか。
「いや、むしろ逆ですね。アニメの世界では少年少女が戦闘するってのはむしろ昔からある『王道』ですから。今回はそういう少年少女たちに“違和感”を持たせることに苦労した。どうやって彼らがぴっちり収まらない絵にするか。そっちがむしろ問題だった」
※ 文中敬称略
(8月5日火曜日公開の後編に続く)




