街や人に刺激を与える建築、時代を先取りしつつ、長きに渡り愛される建築を望む世界中の施主たちが、今、熱い視線を注ぐ建築家がいる。隈研吾、53歳。今年話題を呼んだ再開発プロジェクト、東京ミッドタウン内のサントリー美術館をはじめ、近年生まれ変わった東京・表参道の象徴といわれるONE表参道ビルなどを手掛け、21世紀の街のあり方に一つの方向性を示し続けている。その仕事は都市部の再開発にとどまらず、日本各地の美術館、旅館、駅舎、住宅に及び、さらには欧州や中国の新たな“顔”となる重要な建築プロジェクトからの依頼も後を絶たない。隈研吾による設計の魅力とは何か、彼が頭に描く理想の街や建築とはいかなるものかを探ってみた。
インタビュー・文=新楽直樹、野口恵
インタビュー写真=surju(Tokyo Buenos Aires)




