
稽古中、一番強く感じたことは何か?と聞くと、
「いや、もうずっと(東京に)帰りたかった。それだけですよ。いつも憂鬱だった。稽古の進め方にも違和感があったし、とにかく倉庫みたいな稽古場にいることが嫌でしたね。控え室もないし、自分が座る席も自分で確保しなければいけない。何よりも寒かった(笑)」
だが、毎日の勉強の成果が現れセリフも流暢になってくる。フランス語の発音さえマスターすれば、俳優としての経験値でさまざまな物事をクリアできる。稽古中、エリックに駄目出しされることも少なくなり、意思疎通を図りながら、お互いの信頼関係も築いていった。




