(インタビュー・文=山内 宏泰、写真=尾関 裕士)
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今、ここにあるものしか撮れないのが写真の宿命。撮影する側が、すべてをコントロールできるわけではない。だから、被写体や時代の状況に多くを委ねてしまえる心のありようが大切だと、篠山は説く。
「時代が生んだおもしろいコトやモノや人を、一番いい場所から、一番いいタイミングで、『いいとこ撮り』しちゃう。それができるのが、いいカメラマンなんです。神様が降りてくるというか、幸運なめぐり合わせを待つしかない部分っていうのが、写真にはありますね」
ただし、ただ漫然と待っているだけではだめだという。
「ちゃんと自分の眼についた垢を落として、目ん玉を見開いて、よく周りを見ておくこと。そうしておけば、時代は常に新しいものを運んできてくれます。時代を見抜く力と、それを作品化する欲望さえ持っていれば、写真は永遠に撮り続けられます。ネタが枯れてしまうなんてことはあり得ませんね」




