(インタビュー・文=高島 三幸 写真=小川 拓洋)
<前編はこちら>
村山には兄が2人いて、幼い頃からたくさんの本に囲まれて育った。暇さえあれば、本を読むという読書少女。両親も彼女に喜んで本を買い与えた。
「その他に娯楽がなかったのかもしれませんね(笑)。遅くまで外で遊んで、帰ってきては親の手伝いもせず、読書に没頭する毎日。ジャンル問わずに読んでいて、『もう寝なさい』と母に叱られるまで、布団の中で懐中電灯を照らしながら夢中で読んでました」
そんな読書好きの少女が文章を書くことの楽しさに気付いたのも、ちょうどこの頃だった。
「小学校2年生のときに、国語の教科書に載っていた物語の続きを書いて、先生に見せにいったんです。『コウノトリの恩返し』のようなお話だったかしら。そうしたら給食の時間に放送でその話が読みあげられて(笑)」
「ものすごく晴れがましいんだけど、ものすごく恥ずかしい、でもやっぱり晴れがましいというような気持ちになって。そこで自分の書いたものを人に読んでもらう喜びを知っちゃったんですね。動物の話を題材にすることが多い、椋 鳩十(むく はとじゅう)さんの童話の続きを書いたりしました。飼っている猫に扇風機のプロペラをつけると、宇宙に飛んでいくような話とかね(笑)」




