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料理家 ケンタロウに聞く(後編)

2006年10月3日

(インタビュー・文=坂口 さゆり 写真=小川 拓洋)

<前編はこちら

会社員であっても自営業であっても、仕事にストレスはつきもの。料理は楽しいと繰り返すケンタロウに、料理がストレスになることはないのか、と尋ねると、きっぱり「ない」と答えた。

「例えば、厨房料理人の方は毎日同じメニューを何回も作る。それでうんざりすることはあるかもしれません。家の前で火の前に立ちたくないという気分になるかもしれない。でも、僕はそれがない。食べることが大好きで、作ることが大好き。一番好きなメニューですか? いわゆる“家のカレー”ですね。カレーを作っていると幸せを感じます(笑)」

「特に、巨大な固まり肉が箸も刺さるくらいに柔らかくなるところ。カレーはふつうのカレーでも、肉はトロトロに煮込みました、というような。どんな肉でも、長く煮込めば煮込むほど柔らかくなるんです。フライパンではじめに焼き目をつけて、後はひたすら煮込む。箸でつかむとぼろんと崩れたりすると、『柔らかくなりやがってコイツ』みたいな。思うツボな感じとでも言いますか(笑)」

もし料理を作ってうまくいった試しがないとか、料理を作ったことがないという読者は、こうした煮込み料理からはじめるのがいいそうだ。

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