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放送作家 安達 元一に聞く(後編)

2006年8月1日

(インタビュー・文=大橋 希、写真=望月 豪太)

<前編はこちら

どんな業界でも同じだが、作り手に自信のあった作品がヒットしないこともあれば、反対に予想外のヒットもある。時代の流れを見極める力が勝敗をわけるのだろう。そのあたりを尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「でもね、テレビはあまり冒険をしないメディアなんです。どうなるかわからないものを、失敗してもいいからやってみろということはあまりない。やはりスポンサーがお金を出してくれて、テレビ局側でいろいろな企画をもんで、そこから出来上がってきたものをみんなで……」

会議をやると企画が平均化して丸くなっちゃう

と、安達はここでいったん言葉を切ると、再び急くように話し出した。

「最近、会議ってよくないなと思っているんですよ。会議をすればするほど、企画が平均化して丸くなっていく。営業も、編成も、スポンサーも、製作も納得しなきゃいけない。だからいろいろな方の意見を反映して……とやっていると、どんどんカドのとれた企画になっていく」

彼自身の中でも「あれをやると失敗する」「こんなケースがあったな」と制限してしまう部分があるという。

経験が裏目に出て、突拍子もないアイデアを思いついても、手堅い方向へと少しずつ修正してしまう。ゆえに、世に送り出す番組は、多くの人が納得した平均に近いものなのだとか。だからこそ安達が言うように、テレビとは「最大多数の人に最大公約数のエンタテインメントを贈るもの」になるとも言えるのだが。

next: SNSとテレビを合体させる企画ができないか…

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