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田原 総一朗に聞く(後編)

2006年5月2日

(取材・文=山村 基毅 写真=望月 豪太)

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格差の良し悪しはさておき、はて歴史上、格差のない社会があったのかと考えてみると、実のところ思い浮かばないのである。

「とくに、不景気から好景気へと向かうときというのは、格差が一段と広がるものなんです。というより、リストラでクビ切りをして、パートタイマーや派遣社員を増やすなど『格差をつけた』から景気が良くなったとも言える。ここまでの流れは、仕方がない部分がありますよ」

格差社会で景気は回復した。ではこれからどうするか

マスコミは格差を指摘するのが好きなのだ、と田原は言う。「こんなに格差が開いている、貧富の格差が大きい」と声高に叫ぶ。しかし、その格差をバネに景気を回復してきた過程があることには言及しない。

「問題は、じゃ、これからどうするか、だよね。格差がどんどん広がるのを許すのか、それとも小さくしていくのか。僕は、効率だとか企業の競争力だとかを考えていくと、格差が広がる方向へは行かないと思ってます。いまでも、揺り戻しのような感じになってきている」

というのは、企業が競争力を高めるには、社員一人ひとりのモチベーションを高めていかねばならない。結局は、「人」なのだ。そうなると、社員の企業に対する愛社精神や帰属意識が必要となり、そこを高めていく方策が必要となっていく。パートタイマーやアルバイト、派遣社員では「やる気」が起きないのである。

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