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俳優 石田純一に聞く(後編)

2006年4月4日

(インタビュー・文=小松 宏子 写真=小川 拓洋)

<前編はこちら

一般社会といえば、石田はこんなことも言っている。人間は、人から見ての相対的な能力のなかですばやく自分の役割を判断して、それをこなしていくことが必要だと。年齢を経てなお、テレビという媒体のなかで重用され続けているのは、ひとえにこの役割のこなし方、演じ方が的確だからにほかならない。

「テレビというのは完全に共同作業。そのチームに入ったら、自分が何番でどこを守るということをはっきりさせて、それに徹すること。たとえば島田紳助さんとしては、芸人にはツっこめるけど、多少顔や名前がある俳優にはなかなかツっこみにくかった。そういうなかで、遠慮なくツっこめる役がほしかったわけです。それを僕に求めていた。となると、“演じる”というのはオーバーでも、その役割をこなすということは、番組の中では至上命題。これは裏切ってはいけないんです。けれど、そのなかにちょっとした味つけをして返してみたり、自分らしさを出して役割の幅を広げていくということも忘れたくない。でも、それはサラリーマン社会のなかでも言えることでしょう?」

まさしくその通りである。部内、社内で自分にどんな役割が求められているのか。これを読み間違えたら、立ち行かない。

「運命を操れるほどの人生の達人ではないけれど、次に何をやっていくかの方向性だけははっきりさせ、常に予想図は頭に描いておく必要があります」

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