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演出家 蜷川 幸雄に聞く(後編)

2006年2月7日

(インタビュー・文=坂口 さゆり 写真=望月 豪太)

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今や「世界のNINAGAWA」と賞賛される彼だが、演出家の道のりは決して順風満帆ではなかった。それどころか、「初期はだれにも祝福されないで演出家になった悔しさをみっちり味わった」と振り返る。

「演出家、指導者はまず、みんなに信用されなければいけない。信用される物差しは、まず、学歴です。僕は高校しか出ていない。仕事のキャリアにしても、大した俳優でもなかったから自分のキャリアが自分を証明できないんです」

「初めて会ったり初めて仕事をする人に、自分の存在を証明できるものがない。人がキャリアや学歴で舞台に参加していくのは当たり前のこと。昔は俳優にしょっちゅう断られてたの。あんな“バカ”に断られるくらいなら自殺したいよ、って思うくらい(笑)。学歴だってないんだから仕方がない。それなら仕事でやっていこうって思ったんですよね」

「やがて自分の作品が面白いってだんだん評価されるようになると、スタッフも俳優もみんなが参加してくれるようになる。そういう意味で、今も実績だけが自分を証明してくれると思っています」

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