(取材・文=坂口 さゆり 写真=大賀 佳子)
作家石田衣良の毎日は多忙を極める。
文芸誌から経済誌、女性誌から男性誌、さらにテレビのコメンテーターまで仕事の依頼はひっきりなし。小説の締切前の数日前からスケジュールを開けておき、終わったら取材を受ける。取材日は週1、2日になる。
ふだんは朝8時半ごろ起床。午前中にエッセイやコラムを執筆し、昼から夕方にかけて小説を書く。夜は休むのが理想だが、締め切り前はそうはいかない。
「1時間に原稿用紙7、8枚分は書きます。早い時だと10枚くらい。一晩に50枚くらいは普通に書きます。でも、そこにいくまでのセッティングが大変ですね。小説世界に入ってしまうまでが辛いんですよ」
執筆前にプロットを固めることはしない
小説を書くときは、執筆前にプロットを固めることはしない。リアルな感覚を書きながら求める。
「事前にできているのは、原稿用紙100枚、200枚くらいの物語の場合で、A4判のぺら1枚くらい(のメモ)。脚本家が作る箱組みたいなものに簡単な流れが書いてある程度です。あとは登場人物の名前」




