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作家 村上 龍に聞く(前編)

2005年10月13日

(取材・文=山村 基毅 写真=冨永 智子)

<プロフィール>

耳だけでなく、体で聴く音楽というものがある。体感する音楽、といってもいい。

日本では、さしずめ沖縄民謡を思い浮かべるが、何も沖縄だけでなく日本各地至るところに「体感系」音楽はあるし、世界に目を移せば、それこそ数え切れないほどの「感じる」音、歌、踊りに出会うことができる。

映画『ポプラル!』に登場するのはキューバ音楽だ。キューバでは人気、実力ともにトップクラスのバンド、チャランガ・アバネーラを2年間にわたって追いつづけたドキュメンタリーである。オープニングからエンディングまで全編を、彼らの熱く、鋭く、しかしどこか懐かしい音楽が覆いつくしている。

キューバ音楽に強く惹かれあった女性監督との出会い

実は、この映画のエグゼクティブプロデューサーを務めたのは、作家の村上龍である。

ちょっと意外な気もしたのだが、そういえば、かつて村上はキューバを舞台にした映画を撮ったことがあった。

今年は、話題となった大作『半島を出よ』を発表し、本業のほうでも精力的な活動ぶりをみせている。

村上龍にとって、小説と映画のプロデュース、この二つの作業はかけ離れたものなのか。あるいは、ぴたりと重なっているのか。

まずは、今回の映画と関わるに至った経緯などから聞いてみた。

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