(取材・文=山村 基毅 写真=小川 拓洋)
帰国して、スタープラスで見たドラマが『星に願いを』(アン・ジェウク主演)だった。これで完璧に韓国エンターテインメントにハマったのだという。少女漫画のような展開、魅力的な俳優たち。もっともっと見てみたいと思った。
「それからは韓国専門のチャンネル(KNTV)にも加入しました。あと、韓国映画祭にも行ってみて、今度は映画の面白さに目覚めるんです。韓国専門チャンネルで流れていた歌番組も面白い。ドラマに映画に音楽に、ますますハマっていきました」
自らが衛星放送から録画したビデオを持参し、知り合いの放送関係者に見せて回ったりもした。売り込みではない。面白いものを勧める──田代さん曰く“布教活動”だ。
田代さんと同世代の女性たちは興奮し、声高に面白さを語った。しかし、彼女らの上司に話を持っていくと(たいていが男性であったが)、言葉どおりケンモホロロに突っ返された。わずか5〜6年前のことだが、当時の放送界における“韓国もの”への視線は、この程度だったのだ。
それならば、と単行本にまとめることを思いつく。企画書を書き、出版社に持っていったところ、すぐに出版が決まった。2000年6月に出した『韓国エンターテインメント三昧』(芳賀書店)が、それである。
「この本では、自分がハマったすべてのものを取り上げました。スターの紹介から、ドラマの紹介。さらにドラマといっても週に2回放送のものもあるといった裏話。制作者にインタビューをしたり、制作現場を紹介したりと、当時としては珍しい、韓国エンタメを真正面から、かつミーハー的に取り上げた本だったんです。評判になって、すぐに続編も出すことになりました」

数々の著作によって韓国エンターテインメントの魅力を紹介。日本の韓流ブームに火をつける。




