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ワイナリー・オーナー マーティン・クローネンバーグに聞く(前編)

2005年9月1日

(取材・文=小松 宏子 写真=遊佐 辰也)

<プロフィール>

幼い2人の子供と愛犬、そして妻であり、ワイン醸造を担当するバーバラを車にのせ、ワイナリーのあるイタリア、キャンティの自宅から、一路プロモーションの拠点、スイス、チューリッヒへと向かうのが、マーティン・クローネンバーグの週末の日課だ。大自然に囲まれた生活と、チューリッヒでの都市生活をバランスよく楽しみながら、ワイン事業という巨大なマーケットのなかで、着実に成果を上げている。

欧米人は、ビジネスで成功したのちには南欧に住むのが夢であり、ステイタスであるとも言われるが、氏は40歳にして、その夢を現実のものにしたわけだ。

「チャレンジングだね、と人には言われます。でも、僕にとってはごく自然な流れでした」

大手広告代理店の花形プランナーからワイナリーのディレクターへと、その鮮やかな転身についてこともなげに氏は語る。今や、イタリア・トスカーナでも最高峰のワイナリーとしてゆるぎない名声を得た“ブランカイア”。その中枢部への軌跡は、運命に導かれたといっても過言ではない。

next: 伝統的なワイン事業に…

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