(インタビュー・文=安田 裕子 写真=須藤 夕子)
テレビゲームやビデオがホームエンタテインメントの主流となっている現代では、映画館に若い観客を呼ぶのは難しいとされている。新しいファン層を獲得できる、色褪せない作品を作り出す際のスタッフのモチベーションを、トップとしてどのようにコントロールしているのだろう?
「成長し続けるということは、以前の場所にとどまる必要はないということです。つまり、製作者側から言えば、自分たちが飽きてきてまでやる必要はない」
「その意味でターニングポイントとなったのは、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』の2作目でした。1作目の興行収入が100億円を超えたことで、2作目のプレッシャーは、本当にすさまじいものだったんです。40億円だって立派な成功なのに、前作が100億円だと、どうしても売り上げ目標がそこに設定されてしまうんですよ」
「ただ、興行の責任はプロデューサーが背負うものですから、現場のスタッフたちには『まず、自分たちが絶対的に楽しめる、そういう製作現場にしよう』というポリシーを伝えました。作り手の前向きな意識というのは、必ずスクリーンを通して観客に伝わりますから」




