そのなかで、気が付いたことがある。選手たちが、「真剣に」と言うよりも、「必死に」ファンサービスを行っていたのだ。素人のファンに気を使いつつ走り、途中の休憩所では自らバナナやパンを手渡し、写真も一緒に写るだけでなく、自ら撮ってあげたりしていた。
そこには、新しいチームをなんとか育てたいという熱意が感じられる。監督やヘッドコーチは、昨年までは名門プロチームにいた人たちだ。まだ、自身たちも選手兼任だが、チーム運営に、スポンサー獲得にと、慣れない仕事に忙殺されているに違いない。2人は栃木県出身だけに、このチームに対する思いはひとしおのようだ。
ファンサービスよりは自分の練習をしたいというのが、選手の本音だろう。近々レースが始まるのだ。それでも、宇都宮ブリッツェンの面々は、様々なイベントに顔を出してPRに励み、子供向けの自転車安全教室を催したりしている。
レースで勝つことは大事だが、それだけでは「地元密着型」チームは育たない。これからも、多くの試行錯誤を重ねなければならないだろうが、ガンバレ!宇都宮ブリッツェン。






