桜前線が北上してきて、少し前の地元新聞が宇都宮での開花を報じていた。宇都宮から北東に50キロほど離れている馬頭は、桜の開花はまだで、梅の最盛期が過ぎようとしているところだ。
東京に住んでいる頃には、梅はあまり目に入らなかった。何と言っても、その華やかさ、そのはかなさにおいて、桜の右に出るものはないと思っていたくらいだった。桜の花が咲くと、「あー、春だな」感じた。
ところが、馬頭に来てからは、梅のきれいさに気が付いた。派手さはないが、淡いピンクや白い花が可憐に咲いている様子は微笑ましい。
わが家のある谷にも、梅の木が多い。かつて、地元に梅の木が好きな人がいて、誰に言われたのでもなく、せっせと植えてくれたらしい。それらの木が大きくなって、いま私たちを楽しませてくれる。






