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馬頭に梅平という地区がある。小高い山の裾野で、意外に展望が開けている気持ちのいい場所だ。ここに、4年前に東京から引っ越してきた家族が住んでいる。ご主人は、廣田充伸さん(43歳)といって、ヒロクラフトという木工所を営んでいる。田舎暮らしに大賛成だった奥さんと、中学生と小学生の3人の子供がいる。

ヒロクラフトの作業所。スペースはたっぷりある
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生木を削ってお椀を作る

そのヒロクラフトで、先月の連休に「グリーンウッドワーク」の講習会をやっているというので出かけた。行ってみると、元は煙草の乾燥小屋だった建物に、木製の大きな万力が据え付けられ、木のお碗が削られているところだった。講師は、廣田さんの知り合いで井丸富夫さんという。神奈川県の相模原市から、何台もの木製万力を分解して車に積んできたそうだ。

お碗は全て人力で削られていた。桜の木片を万力の軸に固定して、回しながら槍のような長い柄の付いたノミで形を削り出していく。ノミは何種類もあって、良く見ると刃先がいろいろな形に曲がっている。

万力は、足踏みの板を踏むと軸が回り、離すと竹の反発を利用して戻る仕組みになっていた。ここらの山から切り出してきたという大きな青竹が万力につながれ、足踏みするたびにしなっている。

青竹のしなりを使って、万力の軸わ回す。足踏みすると、青竹がたわんだ
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