
翁山皇太神宮
何年かに1度、翁山皇太神宮の土俵づくりの当番が回ってくる。翁山皇太神宮は何やら名前はすごいが、隣の谷から山に入ったところにある無人の神社だ。ここで秋の収穫の頃に、子供たちの奉納相撲をやる慣わしがある。その様子は、以前にもこのブログに書かせてもらった。
いつも険しい山道を登っていくのが大儀で、途中で息が上がる。しかし、土俵づくりの作業自体は前に経験済みだし、男手が20人ほど集まるので、さほど大変だとは思っていなかった。
怒り狂ったスズメバチ
今回もうちの組は朝の7時に集合して、坂道を登り始めた。途中で、土俵を覆うオガクズを入れた大袋を持たされて、上りが一層つらくなった。20キロほどの袋を二人で持っていくのだが、急な山道の途中で何回か立ち止まってしまった。
その先のカーブを曲がると直ぐに境内というあたりで、木が倒れて道を塞いでいた。これをまたいで大袋を持ち上げるのかと、ゲンナリしつつも足を上げようとした時に、先に上がっていた人たちから大声がかかった。
「そこ、そこんとこ、ハチがいっから」
「ダメ、ダメ、危ねえー。アカバチだから。来ちゃ、ダメだ」
「オレ、二ヵ所刺されてしまったっけ。獰猛だから」
気が付くと、体長3〜5センチもあるスズメバチが、周りをブンブン飛んでいた。スズメバチのなかでも、もっともたちの悪いキイロスズメバチのようだ。私の帽子に止まった。慌てて逃げようとする私を見て、誰かが「動くな、急に動くな」と叫んだが、そう言われても落ち着いてなどいられない。




