去る8月23日、栃木の福田富一知事が、那珂川町にやって来た。「とちぎ元気フォーラムin那珂川」と称して、町民の声を直接聞こうという集まりを開いたのだ。来年の知事選を睨んでということもあって、県下の市町村で同様の集まりが催されている。
当日、小雨模様のなかを会場に出向いてみると、参加者は100名程度しかいない。会場もホールではなくて、横の会議室だった。告知が不十分で、この集まり自体を知らなかった町民も多かったようだ。加えて、事前に申し込みが必要なのも手間だった。

やや寂しい感じのフォーラム。中央が福田富一知事
自らで向く行動派の知事だが
福田知事は3年前に、宇都宮市長から知事選に出馬して当選した。県庁職員から宇都宮市議、栃木県議を経て、宇都宮市長になっていた。県庁職員時代は、今市から片道2時間をかけて東京の大学の夜間部に通ったという苦労人だ。
知り合いの政治評論家である塩田潮さんが、市長時代に福田知事に取材した折り、「面白いよ。なかなか、いいんじゃない。きっと知事を狙っているよ」とわざわざ電話をくれた。
その塩田さんが注目していたのは、福田市長の「出前の政治」という姿勢だった。福田市長はインタビューで「昭和50年くらいまでは、政治家は床の間に座っていて、お願いする方がひざまずいて頼んでいた。私は自ら出向いて、必要なものはポラロイドカメラで写真に収め、役所に持って善処してもらう」と答えている。
今回の元気フォーラムも、その延長線にあるのだろう。福田知事は自ら司会役も務め、割と率直に自分の考えを述べていたように思う。質疑応答では、雇用対策、高齢者福祉、医療問題などが意見交換されたが、私が聞きたいと思っていたのは、那珂川町に計画されている県営の産廃最終処分場についてだった。

今年1月に亀裂が見つかって、通行止めになった橋。フォーラムで知事が来年1月までに補修を約束した




