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お念仏と御霊おくり

2008年8月21日

都会にいた頃には、「盆休みというのはサラリーマンにとっての夏休みだ」くらいにしか思っていなかった。実家に帰って墓参りをするより、夏のバカンスを楽しむことを考えていた。勤めていた出版社は、7〜9月の間であれば、仕事の調整をつけて1週間ほど夏休みが取れた。だから、混雑するお盆の時期は避けて、9月に入ってから休みを取ることが多かった。

田舎のお盆の必需品

田舎で暮らすようになって、「お盆」という風習が厳然と残っていることが分かった。私の住む地域だと、ご先祖様の霊は8月12日に帰ってきて、15日に帰るらしい。これは地域差があるようで、13日と16日というのもあるし、7月というところもある。

うちの集落では、新盆つまり人が亡くなって初めてのお盆には、その家に組内の各家から女性が1人ずつ出て、お念仏をあげる慣わしだ。これは14日の行事で、男性は参加しない。今年も、新盆を迎えた家に組内の女性たちが集まって、お念仏をあげた。家内も、鐘とお念仏帳を持って、いそいそと出掛けていった。

お念仏は、葬式の時も、法事の時もあげるが、鐘を叩きながら独特の節回しを付けてみんなで唱える。初めて「お念仏をあげるから来てくれ」と言われた時、わが家には鐘が無かった。あわてて買い求めたが、近くでは手に入らず、車で40分ほど行ってようやく買えた。確か、4000〜5000円だったと思う。これは、各家庭の必需品である。もっとも、馬頭でも町内では、お念仏の風習は消えかかっているらしい。

お念仏に使う鐘とバチ

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