今さら言うまでもないが、今年は平成20年だ。これまで実感が湧かなかったが、8月に入って「あー、もう平成も20年になるんだ」としみじみ感じ入ってしまった。きっと、8月は終戦記念日があって、昭和20年という特別な年と平成20年という現在が、否応なしに対比されて感じられるのだろう。
川でオムツを洗う時代
私は昭和31年生まれだから、もちろん昭和20年のことは知らない。今から63年前になる。でも、現在70代のお年寄りたちには、昭和20年のことは記憶に残っている。私が住む小さな谷にある集落は、どんな風だったのだろう。
なにせ、うちの集落に水道が通ったのが、昭和64年(平成元年)のことだ。それまでは、沢の水を引いたり、井戸を掘ったりしていた。家内と同年齢くらいのご近所のお嫁さんたちは、田んぼを横切って、少し離れた川にオムツを洗いに行っていたという。ほんの20数年ほど前の話だ。
家内より年若いある家の嫁さんが言っていた。
「何が大変ってさ、行きはいいんだわ。まだ軽いから。川でオムツを洗った後は、水を吸って重くて、重くて。家まで上がってくるのは大変だったわ。それに、冬は手首までアカギレができて、春まで痛いままだった」
昭和の終わり頃で、この様子である。昭和20年代、30年代の暮らしぶりは想像もつかない。

夏の風物詩。那珂川の梁(やな)。川の中に大きな竹のすだれを設けて、アユがかかるのを待つ

梁に立ってみると、結構な迫力である。竹と石できるため、台風などで崩壊しても自然を痛めない




