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工房で試作されていた風鈴。洗練された感じだ

その時は、まだ2、3個の風鈴が店先に飾られていただけだった。梅雨が明け、夏本番を迎えた今、きっと「進化した」小砂焼の風鈴がたくさんできているだろうと思って、藤田さんを訪ねた。

今回は、様々な風鈴があちらこちらに飾られていた。小砂焼の特徴である「金結晶」という金色の上薬を使った、いかにも小砂焼らしいもの。青味を帯びた今風なもの。磁器のように白っぽいものもある。大小いろいろな風鈴が、風に吹かれて、心地よい音をたてている。それぞれによって、音色が微妙に違うので、好みの音を探すのも楽しい。

藤田さんは、陶器の風鈴づくりで相当苦労したらしい。

「初めは、いい音が出なくてね。上薬を厚くすると駄目だし、底の口の部分も広すぎると中の重しが上手く当らなくて駄目なんだわ」

工房に入れてもらうと、形の違う風鈴と重しが幾つも並んでいた。もちろん、重しも陶器製だが、縦に吊るすのがいいのか、横に吊るすのがいいのか、あまり大きいと下に付けた半紙に当る風くらいでは揺れない。

「こっちに、来てよ」と言われた先には、形のいい大振りな風鈴が吊るしてあったが、確かに風が吹いても、重しが風鈴に当らず、音がしなかった。

今は、輪の形にした重しを試しているところらしい。

輪にしてみた中に吊るす重し

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