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確か、ゴールデンウィークの頃だったと思う。馬頭に遊びに来た従兄弟夫婦を、焼き物の里「小砂(こいさご)」に連れていった。小砂焼は1830年頃、水戸第9代藩主だった水戸斉昭によって、この地に陶土が発見され、水戸藩営製陶所の原料に使われたのが、その興りだという。

優しい音色の陶器の風鈴

さまざまな小砂焼の風鈴。音色がみんな違う

小砂焼では1番古い藤田製陶所の登り窯を見て、販売所で茶碗やら箸置きを物色した。その時、陶主の藤田眞一さんの奥さんが、「これ見てよ」と教えてくれたのが、小砂焼の風鈴だった。

陶器の風鈴は、初めてだった。ガラスの風鈴がチリンチリンと甲高い音を発するのに対して、陶器の風鈴はカランカランと落ち着いた優しい音色を奏でていた。

「このところ、うちの人はこれに夢中で、こればっかり作っているんだわ」

奥さんの言葉に、眞一さんがろくろに向かって、ああでもないこうでもないと、土をこねくり回している姿が想像できた。

小砂焼らしい金結晶を生かした風鈴

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