繭玉(まゆだま)というものを、ご存知だろうか。蚕がさなぎになる時に、身体を包む白い糸でできた楕円状の球体のことだ。もちろん、100%シルクである。
テレビの健康番組などでも取り上げられて、今やかなりの人気らしい。繭玉に含まれているセシリンという物質が肌をしっとりと保ち、すべすべにもしてくれる。繭玉を半分に切り、なかの蚕を取り除いて、指にはめ顔などをマッサージする。最高のスキンケアになるという。
繭玉を花びらにする技術
その繭玉を使ったクラフト展が、馬頭の広重美術館で開かれているというので出掛けてみた。大山田という山深い地域に住む屋代和代さんというおバアさんが作った「繭の花」が30点ほど飾られていた。まるで、本物の花のようだ。

左端が製作者の屋代和代さん
屋代さんは、25年ほど前から繭玉を使ったクラフトを作り始めた。一つの「花」を作るのに最低でも1カ月、長いと3カ月ほどかかるという。 「実物の花を持ってきて、それに似させようと染色したり、形を整えたりします。実物の花がしおれちゃわないうちにやらないとダメ。枯れたら、続きは来年ということになっちゃう」




